ばね指(バネ指) 内視鏡治療のご紹介
平成18年6月26日
当院整形外科 森澤医師
によるばね指治療に関する記事が、朝日新聞に掲載され大反響をよびました。
ばね指(バネ指)とは?
手指に起こる腱鞘炎(けんしょうえん)のことです。指を曲げる腱(屈筋腱)とそれを包んでいるのが腱鞘(ストロー状)で、何らかの原因で腱鞘に炎症を起こし、腱鞘が厚くなり、屈筋腱と腱鞘がスムーズに動かなくなります。一般的には親指が最も多く、又50代から60代の女性に比較的多く見られ、朝、起きぬけに指が曲がった状態になり、伸ばせないなどの症状があります。又、指の曲げ伸ばしの際、引っかかったようになり、悪化すると指が曲がったまま動かなくなったりします。
従来の治療法とは?
軽い症状の方は、湿布・軟膏などの外用薬、リハビリ、注射(ステロイド剤)などで軽快します。症状の重い方には手術を勧めます。
従来の手術
- 手のひらに1cmから2cmの傷が残ります。(縫合します。)
- 痛みもしばらく残ります。
- 抜糸するまでに2週間かかります。
内視鏡(関節鏡)治療の利点
内視鏡手術
- 3ミリほどの穴 2ヶ所の穴なので、基本的には、縫合しません。
- 縫合しない分、術後のひきつれや痛みもほとんどありません。
- 仕事復帰が5日間程度と早いです。
※この内視鏡(関節鏡)手術は患者さんの生活に影響しないよう、最小の負担で、今迄の症状を治療していく良い方法ですが、炎症の強い患者さんや他の原因で、ばね指(バネ指)が生じている患者さんでは関節鏡では視野が狭いので必要であれば通常の切開をする方法に変えています。又、従来法、関節鏡の手術、どちらも手術後の患者さん自身のリハビリは大切になってきます。
治療を受けるには?
専門の診察は、完全予約制となります。 紹介状が無くても受診できますので、お気軽にどうぞ。森澤医師以外も対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
ばね指(バネ指)でお困りの患者さんへ、整形外科のスタッフにご相談下さい。
03‐3850-5771