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ボツリヌス療法外来
ボツリヌス療法(ボトックス注射)について

ボツリヌス療法とは

ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌が作り出すタンパク質を有効成分とする薬を筋肉内に注射し、痙縮(けいしゅく)の改善を図る治療法です。筋肉の緊張をやわらげ、痙縮(けいしゅく)を改善することができます。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。

※ 当院はグラクソ・スミスクライン製のお薬を使用しています。

痙縮( けいしゅく )とは

脳卒中でよくみられる運動障害の一つに痙縮(けいしゅく)という症状があります。痙縮(けいしゅく)とは筋肉が緊張しすぎて、手足が動きにくかったり、勝手に動いてしまう状態のことです。

  • 肩やひじが固まったように動かず、着替えや入浴に苦労する。
  • 手首やひじが曲がったまま伸びず、ものをつかみにくい。
  • つま先だってかかとがつかず、歩く時のバランスが悪い。
  • ひじが曲がったまま伸びず、人や物にぶつかってしまう。
  • 手の指が曲がったまま伸びず、手洗いや爪切りがしにくい。
  • 足の指が曲がったまま伸びず、体重がかかって痛みが生じる。


手足の筋肉のつっぱりによる日常生活の支障は、痙縮(けいしゅく)の症状かもしれません

痙縮(けいしゅく)は日常生活に支障が生じるだけではなく、リハビリテーションの妨げにもなってしまう場合があります。また、痙縮(けいしゅく)の症状を長い間放っておくと、筋肉が固まってさらに関節の運動が制限される「拘縮(こうしゅく)」という症状につながることもあります。

ボツリヌス療法の進め方

ボツリヌス療法の効果持続期間は通常3~4か月です。その後は徐々に効果が消えていきます。治療を止めると痙縮は元の状態に戻ってしまう為、年に数回繰り返しボツリヌス療法を受ける必要があります。ただし、治療感覚や治療期間は人によって異なります。


痙縮の見られる箇所に、細い針で数ヵ所、筋肉に注射します。
一度に数ヵ所注射する場合もあります。治療時間は約20~30分くらいです。

診療費、予約について

治療費

当院で行う痙縮等の治療は保険が適用されます。通常1割~3割負担で治療が受けられます。注射を行う部位や範囲によって費用が異なりますので、詳しくはお問合せ下さい。

重度障害者医療証等(身体障害者手帳1級、2級など)をお持ちの方

該当する医療証などをお持ちの方は、ご負担が減額となる場合がございますので、当院までお問合せ下さい。

診療の申し込み

医師が患者様の症状を判断した上で、ボツリヌス療法の治療日を決定いたしますので、ボツリヌス療法を希望される方は、事前に当院にご連絡下さい。
※ 初診当日には治療できませんので、あらかじめご了承ください。

ボツリヌス療法外来
診察日 : 毎週木曜日 午前
担当医 : 脳神経 伊澤 医師

井上クリニック 医事課

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